睡眠不足が生活習慣病を招く!?
睡眠不足になると、食欲を高める成分が分泌されること、善玉コレステロールが減少し中性脂肪が増えることで肥満につながります。また、インスリンの働きが低下し、脳や体が活性化された状態が長時間続くことで血糖値や血圧が上がり、糖尿病や高血圧の原因にもなるのです。実際に米国で行われた110万人超の男女を対象に約6年間追跡調査が行われた研究では睡眠不足の蓄積が、がん、糖尿病や高血圧などの生活習慣病、うつ病などの精神疾患、認知症など、さまざまな疾病の発症リスクを高めることが、明らかになっています。
上質な睡眠を取ることで得られる4つの驚きのメリット
1.上質な睡眠は「若返りホルモン」である成長ホルモンの分泌を促し肌=皮膚や内臓の細胞を新しいものに入れ替える「ターンオーバー」を引き起こすことであなたを若々しいお肌に導いてくれます。
2.記憶力の向上:睡眠の質を向上させることで、脳を休ませるノンレム睡眠、身体を休ませるレム睡眠の睡眠サイクルバランスを整えます。ノンレム睡眠中には、アルツハイマー型認知症の発生要因の1つであるアミロイドベータの除去が行われており、なんと日中起きている時の2倍も活発に行われていることが報告されています。
3.ストレス軽減:質の良い睡眠は心も健康にしてくれます!睡眠の質が上がると、感情のコントロールが上手くでき、ストレスホルモンのコルチゾールの分泌量を減らすことによって抑うつや不安障害の予防につながります。
4.肥満・生活習慣病の予防:質の良い睡眠で生活リズムが整うと、ホルモンバランスが整うことで食欲を抑えることができ、高血圧や肥満、循環器疾患、耐糖能障害、メタボリックシンドロームなどの予防になります。
生活習慣病の予防と健康維持のためには、質の高い睡眠を確保することが非常に重要です。睡眠は単に体を休めるためだけでなく、体内のさまざまな機能を調整し、疾病のリスクを、低減する役割を持っています。睡眠不足は、短期間でも長期間にわたっても、体と心に深刻な影響を及ぼすことが科学的研究によって明らかになっています。特に、生活習慣病のリスク増加は睡眠不足の直接的な結果の一つであり、健康への警鐘として捉える必要があります。